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「年を取るのは大嫌いだよ。大切な孫のことまで忘れてしまう。」
おばあさんは急に悲しい顔をしました。
「私は自分のおばあさんを知らないわ。でも、私なら絶対おばあさんを忘れたりしないわ。」
おばあさんはサラの一言でとても元気になりました。
「そうかい。忘れたりしないんだね。それはいいね。」
おばあさんは孫へのプレゼントである服を畳むと、サラに笑い掛けました。そしてサラもその笑顔に応えて、にっこり。
「あんたは、とても優しい子だね。ありがとう。驚かせてしまってすまないね。ゆっくり、おやすみ。」
まるで小さな嵐のように、おばあさんは部屋を出ていきました。
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