出会い

9/10
前へ
/206ページ
次へ
「案内したら、すぐ来いよ・・・。」 桜田先輩はそう言い残すとその場を去った。 なんか・・・・・気まずい。 「じゃぁ、行こうか。」 中川先輩が歩き出した。 その後ろを由良が追いかける。 私は・・・・・。 桜田先輩が気になる・・・。 私たちのせいで、喧嘩しちゃったのかな・・・・・。 「君は、行かないの?」 後ろから、声をかけられる。 「斉藤先輩・・・・・。」 斉藤先輩は優しく笑った。 「気になるの? 寛貴のこと。」 私は、練習を再開している桜田先輩を見る。 「もしかして、私たちが喧嘩の原因なんじゃないかと・・・・・。」 目線を地面に落とす。 最初のスタートから、こんなことになってしまった。 しかも、桜田先輩を怒らせてしまったし・・・。 「そんなことないよ。」 私は顔をあげる。 「寛貴・・・・・ちょっと色々あって・・・。この頃あんな調子なんだ。」
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加