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「案内したら、すぐ来いよ・・・。」
桜田先輩はそう言い残すとその場を去った。
なんか・・・・・気まずい。
「じゃぁ、行こうか。」
中川先輩が歩き出した。
その後ろを由良が追いかける。
私は・・・・・。
桜田先輩が気になる・・・。
私たちのせいで、喧嘩しちゃったのかな・・・・・。
「君は、行かないの?」
後ろから、声をかけられる。
「斉藤先輩・・・・・。」
斉藤先輩は優しく笑った。
「気になるの? 寛貴のこと。」
私は、練習を再開している桜田先輩を見る。
「もしかして、私たちが喧嘩の原因なんじゃないかと・・・・・。」
目線を地面に落とす。
最初のスタートから、こんなことになってしまった。
しかも、桜田先輩を怒らせてしまったし・・・。
「そんなことないよ。」
私は顔をあげる。
「寛貴・・・・・ちょっと色々あって・・・。この頃あんな調子なんだ。」
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