Re:スタート

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「そう……。それで今は?」 「とりあえずの応急処置はしました。ただ例えるなら"仮縫い"の状態なので、長くはもちませんよ」 「やはり上級の"サイコメトラー"が必要か……」 さいこめとらー……? よくわからない。 不可解以外のなにものでもないその単語に輪は首をかしげる。 あの二人が話しているのはいったいなんの話なんだろうか? 「ええ。それも操作系ではなく修復系の、です」 「厄介ね。そんなの世界にも数十人しかいないわよ?」 「それなら、校ち……」 幼く可愛らしい声がそこまで言った時だった。ガチャリというドアが開く音とともに、小さな喧騒が飛び込んできた。
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