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「偽善者が……嫌いなんだよね、お前みたいなの」
「偽善だって、善だ!って誰かが言ってた」
「しかし、君と私の能力は本当に相性が悪い。鉄は電気を通す。その所為で数本君に取られてしまった。だがそれをいつまでも制御しているのは苦しいだろ?返しな」
「へっ!やだな!それにお前あのトラック使ってんならこんぐらいくれや!」
指先に意識を集中し的に向けてマシンガンの様に電気の塊を連発する。が、全て鉄剣に弾かれるか避けられた。
「甘いぞ坊や、よく狙わなきゃダメだぞ?」
「ちっ!あぁ!もう!……そう!」
掛け声と共に半分くらいに切った(雷を剣代わりに)鉄柱をぶん投げる。案の定シルはその攻撃をかわした。
キィィィィィィィィィィィィンンンンンンン!!!
「なんだ!?」
シルが振り返る。すると先程の鉄柱→正拳のコンボの前は自分の前に合った鉄柱が見えた。だが、シルが知る鉄柱の置かれ方とは大分違った。まず無造作に雨の様に降り落ちた鉄柱がきれいに別れて並んでいた凹の真ん中が貫通した様に、そしてその間を電気がバチバチいいながら半鉄柱を咥えていたことである。
「超電磁砲(仮)だな♪」
「まさか……あの一瞬で(笑)」
「GO!!」
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