2人が本棚に入れています
本棚に追加
扉が勢い良く開けられた。
「すまないアッシュ、力を貸してくれ」
肩で息をするカイナに連れられメインルームに案内された。そこには機械の前で忙しなく指を動かしている男がいた。
「ベルク!!巫女が見つかったのは本当か?!」
ベルクは指を動かしたまま答える
「恐らく、」
「どこだか分かるか?」
「マオ山から反応がある」
「Aoの動きは?それに何故わかった?」
「Aoの無線をジャックした一瞬にマオ山巫女と言っていた。調べたが可能性は98%ほぼ確定で巫女だ、Aoも向かってる」
「巫女ってなんだ?赤白の服来てる人か?」
「惜しい。DESTO(デスト)っていう特別な力を持ってるんだ。DESTOは自分の命を捨てて願いを叶えるって能力でなAoはそれを使って世界を都合の良いように変えようとしてる」
「そんなことに力を貸すバカがいるのか?」
「お前も知ってるはずだが、Aoはなんの為に力を移し替える装置を作った?」
「なるほど、巫女を捕まえて力を移し替える、で力を発動ってか」
「鋭い!だから今からマオ山に行ってあいつらより先に巫女を連れて帰る!今回だけで良いから協力してくれないかアッシュ」
カイナが頭を下げる。
最初のコメントを投稿しよう!