決意

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扉が勢い良く開けられた。 「すまないアッシュ、力を貸してくれ」 肩で息をするカイナに連れられメインルームに案内された。そこには機械の前で忙しなく指を動かしている男がいた。 「ベルク!!巫女が見つかったのは本当か?!」 ベルクは指を動かしたまま答える 「恐らく、」 「どこだか分かるか?」 「マオ山から反応がある」 「Aoの動きは?それに何故わかった?」 「Aoの無線をジャックした一瞬にマオ山巫女と言っていた。調べたが可能性は98%ほぼ確定で巫女だ、Aoも向かってる」 「巫女ってなんだ?赤白の服来てる人か?」 「惜しい。DESTO(デスト)っていう特別な力を持ってるんだ。DESTOは自分の命を捨てて願いを叶えるって能力でなAoはそれを使って世界を都合の良いように変えようとしてる」 「そんなことに力を貸すバカがいるのか?」 「お前も知ってるはずだが、Aoはなんの為に力を移し替える装置を作った?」 「なるほど、巫女を捕まえて力を移し替える、で力を発動ってか」 「鋭い!だから今からマオ山に行ってあいつらより先に巫女を連れて帰る!今回だけで良いから協力してくれないかアッシュ」 カイナが頭を下げる。
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