ギブ・ミー・カフェイン

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屋敷中を揺るがすような魂の雄叫び。 「……」 凛は目と口の三ヶ所で丸を作って硬直。 そして、 「ふ、ふふっ」 美少女台なしの顔で大笑い。 「ふははははははははははははっ! あっはははははははははは! いひひひひひひひひ!」 「ちょ、えええ!? ここ、笑うところ!?」 「いや、だってさぁ……くくくははははははっ!」 腹を抱えてて、ベットに倒れる込む凛は、しばらく笑いすぎて涙が出るほどに腹をよじれさせる。 「く……くくくくくっ……」 「おーい、凛、帰ってこーい……」 しばらくして呼吸が回復し、凛に代わって呆然とさせられた雅人に引き笑いの顔を向ける。 「はー、やっぱお前、面白いわ」 「面白い?」 凛は完全に笑いのツボに入ったようで、頭の上に『?』マークを浮かべる雅人を置いてけぼりにして引き笑いをする 「だってさ、綺麗事ばっかり並べる奴も、無駄にカッコつけたがる奴も、あたしはたくさん見てきた。でも、ここまでカッコ悪く開き直った奴は初めてだよ。あー、おっかし」 そう言って、頬をピクピクさせて忍び笑いをもらしながら涙を拭う。 「雅人ってさ、正直すぎて得してんのか損してんのかわかんない性格してるよな」 「俺はいつでも、損得考えるより納得できることが優先だよ」 雅人が真顔で答えると、凛は「ふーん」と何か考えてから、ベッドに腰かけて足をぷらぷらさせて言いづらそうにしながら告げる。 「……雅人の言いたいことは、よくわかった」
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