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「そういえばイブキさん。明日は優芽さんが来るって言ってましたっけ」
「はい、優芽は明日の昼前には来られるかと」
いつも通り食後のティータイム。
今日はユフィのためにリクライニングチェアーを持ってきて雅人の斜め前、長方形のテーブルに横付けする位置に置く。
そして、ユフィが持参した有機栽培のペパーミントティーを五人で飲んでいた。紅茶を飲み慣れている陽菜と雅人だけでなく「なんかスースーしそうでヤダ」と言っていた凛にも案外好評である。
雅人とイブキの会話を聞いて、ユフィは雅人の袖をくいくいと引っ張った。
「お客様ですの?」
「そう。だからユフィが家出してることを広めたくないなら、なんとかしようかとも思ったけど……。ユフィも名前くらいは聞いたことがあるんじゃないかな。『阿佐ヶ谷優芽』」
ユフィはその名を聞いた瞬間、ただでさえぱっちりとした碧眼をさらに見開いたあと、何か納得したようにゆっくり頷いた。
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