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(可愛いなちくしょう……! そして女の子の体ってこんなに柔らかいのか……!)
雅人はもぞもぞ手を動かしたため、思わず太股に触れてしまう。
すべすべもちもちした肌に、指が柔らかく反発した。
「あっ……ごめん」
「……ぁ……。もぅ……ばかぁ……」
ばかと言いつつもその声は弱々しく、熱い吐息が雅人の耳にかかって産毛から快感が伝わる。
胸と太股の感触と、腕が双房に挟みこまれるという視覚刺激によって頭がぼーっとした。
すると、右手が少し持ち上げられる感覚があり、雅人はイブキの方を向く。
「御主人様ぁ……私も御主人様を喜ばせたいです」
「イブキさん……」
「あ、ああ……御主人様の手……」
イブキは雅人の右手を取って、我が子にするように愛おしそうにほお擦りする。
「覚えておりますか? 私が風邪をひいたときのことを。あの日私の手を握って下さった、御主人様の手が、忘れられないのです……」
「っ!」
眼鏡ごしに潤んだ瞳で見つめられ、雅人は心臓をわしづかみされた気分になり動けなくなる。
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