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数分後。雅人が沈黙を破る。
「イブキさん、さっきの話は……」
「あ、はい……」
イブキは凛と陽菜を見てから、思い詰めた顔で雅人に向き直る。
「……少し三人で話しをさせて頂いてよろしいですか」
「うん、わかった」
雅人が部屋を出ようとしたところで、仕度を終えたユフィが部屋の外に立っていた。まるであらかじめ帰る準備をしていたかのような速さ。
「……ユフィ、準備速いね」
「善は急げ、思い立ったが吉日ですの」
雅人は三姉妹の方を一度見て、視線をユフィに戻す。
「門まで送るよ。なんか三人だけで話しをするみたいだし」
「そうですか。ではエスコートをお願いしますわ」
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