体調管理はしっかりしましょう

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流石に耐え兼ねたのか、イブキはガバッと体を起こす。 「あぁもう! 終わりです!」 そして、頭から血が吹き出るんじゃないかというぐらい真っ赤な顔で、雅人の手を引っぺがす。 「はぁ……はぁ……」 二人ともいつのまにかぜぇぜぇと息を切らしていた。 「ええ―。イブキさんのケチぃ―。いいじゃないですか」 「いえ、御主人様がよくても、私が……」 「え……」 言葉を濁したイブキに、雅人は顔色を変えて椅子に座ったまま頭を下げる。 「あ……やっぱ、触られるの嫌でした……? イブキさん、すいません、調子に乗って」 「いえ、違います。頭を上げて下さい。……その……御主人様は、気にならないのですか?」 「何がです?」 イブキは体を隠すように、膝を軽く曲げてシーツを胸元に引き寄せる。 「……だって、今日の私は、私らしくないと言いますか……うじうじして、みっともないじゃないですか」
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