紅茶派の陽菜と、コーヒー派の凛と、緑茶派のイブキ。

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「どーしてそんな軽々しく言えんだよ!」 「もちろん重々しくも言えるぞ」 急にトーンを変えて、手を取って熱のこもった眼差しで凛と目を合わせた。 「……凛、俺は一生凛を愛することを誓う」 「……ッ! ……う……あ……」 凛は勢いをなくし、耳まで顔を赤くした。 いつもなら悪態をつくはずの口をパクパクさせて、次の言葉がなかなかでてこない。 「ううううるせえバカ黙れ! 勝手に手ぇ握んな! 今すぐ窓から飛び降りて脊髄損傷で首から下が動かなくなれ!」 「罵り方が妙に具体的だな!? 『死ね』とか言われるよりある意味怖ぇ!」 凛が手を振り払ってぷいとそっぽを向いてしまったところで、さっきからもぞもぞしていた陽菜がおずおずと雅人に問い掛ける。 「あの、お兄ちゃん」 「なんだい?」 「お兄ちゃんは、そのぉ……ムネの大きい女の子の方が好きなのです?」 どこか弱々しい目で見つめてくる陽菜を安心させようと、雅人は愛嬌のある笑顔を向ける。 「そんなことないよ。胸の大きさが魅力にはなっても、その人を好きでいる理由とはまた違うからね」 「答えになっておりませんよ、御主人様」 陽菜の隣から、イブキが鋭い口調で糾弾してくる。
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