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私の名前、桃の花が時期を迎え始めている2月末某日…
天気は穏やかな晴れだがまだまだ寒い。
元カレと別れたばかりの私の心も寒い…(T_T)
地元駅の改札前で約束の時間を10分くらい過ぎている時計の針を見つめながら涙目になる私…
「もっちん!」
「あ、彩夏…」
私の地元で失恋話を聞いてくれるという大学の友人、佐藤彩夏。
彩夏が待ち合わせの時間を10分オーバーしてくるのは想定内なので特に何も言わない。
わざわざ、私の地元まで来てくれたしね。
「もっちん、この度は…」
「死人出たみたいな言い方せんでよー」
「いやぁ、ビックリしたよ!」
「私もビックリだよ。まさか智史にフられるとか…」
「まぁまぁ、積もる話はこの彩夏様がじっくり聞くからさ!」
そんな事を話ながら駅ビルの中にある喫茶店へ入った。
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