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序章
私にはほっとけない奴がいる。
ソイツは私の弟でもなければ年下でもない。まして、親戚でもない。私とソイツの関係は、幼馴染みだ。
でもそれは友人以上恋人未満というような甘いものではない。
たとえるなら友人以上で約家族。そして私にとってアイツは弟というよりは、猫だ。でもそれはアイツのことが嫌いとか、ウザいとかいうものからくるのではない。猫というのが適切なのだ。
九年間一緒にいる私がいうのだから、間違いない。
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