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昼休み。
「おっす!朝から災難だったな」
と肩を叩いてやってきたのは、中学からずっと同じクラスの岡村正輝だった。
そして隣にいるのは正輝を通じて友達になった、遠藤亮太。
「おっす……ったく本当だぜ」
あの後から実際梓とは会話をしていない。
授業や休み時間に目が合えばいつも微笑むのに今日は睨まれるばかりだ。
「てか、潤は大西さんとどういう関係なわけ?」
と亮太が俺の前の席に座りながら言った。
「どう……ってただの隣に住んでる幼馴染だけど?」
俺は好物のアンパンをかじりながら言った。
「ふ~ん」
自分が聞いたくせに、亮太はあんまり興味がなさそうだった。
そして男共は会話もなしに虚しく目の前の昼食を口に運ぶ。
「あ、そういえばさ、今日流星群が訪れるらしいぞ」
正輝が思い出したように言った。
「おっ、何時くらい?」
その言葉に亮太は目を輝かせていた。
「えっ~とな……忘れた。潤知っている?」
「……知らね」
俺はあんまり星とか宇宙とか興味無い。
おかげで理科は赤点すれすれだ。
だがこの2人は俺と正反対で理科が得意。
この後もずっと天体に関する話ばかりしていた。
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