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女の子が口を開いた。
「お……」
「お?」
「お、お腹、すい、た」
そういって女の子は、またパタリと目を閉じてしまった。
……さて、どうしよう。
このまま置いていくか?
厄介ごとはごめんだ。
でも……。
チラリと女の子のほうを見る。
気になる、この子の正体。
まぁ、俺の寝場所で勝手に餓死されても困るからな。
「よいしょ、と」
俺は女の子を背負った。
……とりあえずウチに帰るか。
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