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目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。
「暑い……」
ボタンを止めた汗だくの俺は
大きなあくびをした。
さて、もう一度寝直すか―
カンカンカンカンッ!!!
寝直す体勢に入っていた俺は、
頭の奥が痛くなるような強烈な音に飛び跳ねてしまった。
潤「なんなんだ?」
音が止んだところで、
また俺は布団にもぐりこんだ。
―数秒後。
激しく階段を踏み鳴らす音がして……
バンッ!!
「潤!いい加減起きないと遅刻するよ!」
と勢いよく俺の部屋に入ってきたのは、母さん―ではなく姉ちゃんだった。
「……」
俺は寝たフリをしていた。
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