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「・・・・・・」
皆が避難を続ける中、ヘラクレスは凄まじい熱気を纏って再び講堂内に足を踏み入れた。
開いているのか閉じているのかわからない糸目は、場に残る二人をジッと見つめている。
「ボス、逃げて下さい!」
不意に舞台上からキースの声が響き、ガイに逃げるよう指示するが、
「てめぇらは他の国の連中を守りな。俺の心配なんざいらねぇよ」
「俺も同じだ!先に行ってろぉ!」
きっぱりと断り、おまけにウェズレイも護衛を寄せつけない始末。
「獅子炎森(ネメアズブレイズ)」
ヘラクレスはおかまい無しに、巨大な焔の獅子を生成。
それをガイへ飛ばし、自身はウェズレイに向かって走り出した。
「チッ、クソ攻撃力が・・・」
ガイは周囲にある泡を左手に収束し、渦に変えて焔の獅子にぶつける。
が、一瞬で消し去り、尚も勢いは止まらない。
「右に飛べイギリスの!」
そこにウェズレイが乱入。
ガイと獅子の間に入り、魔人を使って攻撃を受け止めた。
しかし、
「・・・・・・」
横からヘラクレスに殴りつけられ、ウェズレイは大きくふき飛ぶ。
さらにガイに向けて溶岩の弾を飛ばし、彼の持つランスを破壊した。
「く・・・そッ!」
体勢を崩したガイは、強引に飛んで煙幕の中に回避。
「・・・このデカブツがぁ!」
ウェズレイも立ち上がり、魔人の拳をヘラクレスに見舞う。
「獅子炎森(ネメアズブレイズ)」
それを、再び生成した焔の獅子で防御。
さらにそれは、拳を弾いてウェズレイに迫る。
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