開催

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「ジェイソン!」 イギリスの捜査官が一人倒れ、その場に血溜りを作る。 「きゃあああ!」 「マリアン、下がれ!」 「ぐぅあッ!」 「アルシンド!」 次々に仲間が斬り刻まれていく中で、皆はパニック状態。 「チッ、コソコソしやがってェ!」 「落ち着けジョン、冷静を欠くな」 「功刀、伏せろ!」 「むやみに刀を振り回すなよ!」 たった一人の敵を相手に、各国のトップクラス達が、手玉にとられている。 しかし、 「パーシー!索敵だ!」 バーナードの指示が、呆然としていた“能力探知機”を起こし、打開を計る。 「敵はどこだ!?」 ゼルを始めとしたメンバーがパーシーに期待を仰ぐ中で、 「な・・・なんだこれは?」 一人驚愕の表情を浮かべて、冷や汗を流している。 そして、 「この一帯を・・・奴が包み込んでいる!」 返ってきた答えは、的を得ないものだった。 「包み込んでるって・・・見えないぞ?」 リカルドや放が辺りを見渡すが、燃え盛る林と崩れかけの講堂があるだけ。 後は味方達。それしか見えない。 「紅蓮の輪舞曲(ロンド)」 そこでマルスは、周囲に爆発を起こして砂煙を撒き散らす。 それによって、動くものを探知できるのだ。 が、 「どういうことだ?」 マルスにも、答えがわからない。 「パーシー、ちゃんと説明しろ!」 言いながらバーナードは能力を発動。 意味のわからない彼の言葉ではなく、感じていることを強引に抜きとる。 すると、 「馬鹿な・・・」 彼もまた、驚愕の表情を浮かべて辺りを見渡した。
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