第二章 新しい生活

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「ふぅ……」 家に着いてひとまず皆を居間に待たせ、私は2階の自室に行き、私服に着替えて一息ついた 「(なんだか信じられない……まさかこんな小説みたいな事が自分に起こるなんて……)」 でも全て目の前で起きた事だから、信じられなくても事実なんだよね…… 「私これからどうなるんだろう……まぁ考えても仕方ないか」 私は階段を下り居間に向かった 「アハハハハッ!」 「えっ!?どこが今笑えたのっ!?」 双子ちゃん達はバラエティー番組を観てくつろいでいた 「あれ?ユ鬼乃さんは?」 「ユ鬼乃はご飯作ってるよ~」 「えっ!?やだ、私作るのに!?」 私は台所に向かった 「ユ鬼乃さんっ!料理なら私が……」 『あ、椿様、炊事場お借りしてます』 「…………あの、ユ鬼乃さん?その格好は……?」 ユ鬼乃さんはエプロンではなく、白い三角巾に割烹着(かっぽうぎ)を着て料理を作っていた 『え?食事を作るので着替えたのですが、何か変ですか?』 「……いえ、お似合いですよ」 はっきり言って似合っている どこかの田舎のお母さんと言った感じだ 『ふふっ、ありがとうございます。あ、椿様、申し訳ありませんが、食事にはもう少し時間が掛かってしまいそうで……』 「あ、じゃあ先にお風呂入ってきて良いですか?」 「お風呂!?僕も入る~!!」 「私も入るわっ!!」 テレビを観ていた双子ちゃん達が元気よく駆け寄って来た 『こらっ、お前達。椿様の迷惑になるでしょう?』 「え?別に迷惑じゃないですよ」 「ほらっ!椿が迷惑じゃないって!」 「ユ鬼乃は厳し過ぎるのよっ!」 『くっ……椿様、よろしいのですか?』 「ええ、全然良いですよ。幸ちゃん、福ちゃん入ろー」 「「わーい!!」」 二人はドタドタと走って行った 『こらっ!走るんじゃありませんっ!!……まったく……』
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