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『椿様っ!大丈夫ですかっ!?』
どうやらユ鬼乃さんが助けてくれたらしい
「ケホッ!……だ、大丈夫です。ありがとうございま……キャー!!?////」
ユ鬼乃さんを見て思わず叫んでしまった
『!?どうしましたっ!?どこかお怪我でも!?』
「ユ、ユ鬼乃さんっ!服着て下さいっ!!!////」
ユ鬼乃さんは腰にタオル一枚だった
『はっ!!すいませんっ!!///急いで出て来たもので……///』
本当に急いで出て来たらしく、いつもなら一つに結わいてある髪は解いたままで、びしょびしょに濡れていた
「(まぁ急いで来てくれて助かったけど……直視出来ない///)」
『それにしても、申し訳ありません。あの馬鹿がとんだ無礼を……』
ユ鬼乃さんはさっきの酔っ払いさんを睨んでいる
「え?ユ鬼乃さんの知り合いなんですか?」
『……実はあの馬鹿が二人目の式神です』
ユ鬼乃さんは言いづらそうに言った
「えぇっ!!あ、そういえば私の事牡丹って言ってたっ!」
『こら、鬼焔っ!!椿様に謝りなさいっ!!』
ユ鬼乃さんは酔っ払いさん、否、鬼焔さんの方に仁王立ちして怒鳴った
《…………》
だが鬼焔さんは気絶しているらしく、全く動かない
「だ、大丈夫なんですか?」
『全然大丈夫ですよ。よくある事です。全く世話の掛かる奴だ……』
ユ鬼乃さんは鬼焔さんをズルズルと引きずって、居間にポイッと投げ捨てた
「え゙っ!?ちょっ、ユ鬼乃さんっ!?」
『はい?』
「何か扱い酷くないですか?」
『あぁ、大丈夫ですよ。全然全く微塵も問題ありませんよ』
ユ鬼乃さんは平然として言った
「あっ!鬼焔兄ちゃんだ~!!」
「やだっ!!鬼焔、お酒臭いっ!!」
双子ちゃん達も知っているらしい
『幸、福、私は着替えて来ますので、その間にこの馬鹿を叩き起こしといて下さい』
「「はーい!!」」
ユ鬼乃さんは風呂場に向かい、双子ちゃん達は元気良く返事をすると、鬼焔さんのお腹の上に飛び乗った
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