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「おはようございます」
下に降りて台所に行くと、鬼焔さんとユ鬼乃さんが椅子に座って待っていた
《おっ、椿遅いぞ!》
『鬼焔、まずは挨拶でしょう?』
《ゔ……おはよう》
『おはようございます、椿様』
「ふふっ、おはようございます」
二人のやり取りが面白くて笑ってしまった
「椿来たし、もうご飯食べて良いっ!?」
「お腹空いた~!」
『はい、良いですよ』
「「いただきますっ!!」」
双子ちゃん達が元気良く言って、またつられて元気良く言いそうになったが堪えた
「いただきます」
しかし、双子ちゃん達よりも
《いっただっきまーすっ!!》
鬼焔さんの方が元気が良かった
『鬼焔、ツバが散るのであまり大きな声出さないで下さい』
ユ鬼乃さんはやたら鬼焔さんに厳しい
………
「じゃあそろそろ学校に行ってきます」
ご飯を食べ終えて身支度をして、そろそろ加奈が迎えにくる時間になっていた
『あ、椿様。忠孝なのですが、多分どこかに隠れていると思うので、それらしき者を見掛けたら声を掛けてやってくれませんか?』
ユ鬼乃さんは申し訳なさそうに言った
「あぁ、上がり性なんでしたっけ?分かりました」
『すいません』
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