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「肉を、喰らう……」
正直言って怖い
私は真っ青な顔をした
『ですが、もう大丈夫ですよ。私達式神が命を張ってお守りいたします』
ユ鬼乃さんは安心させる様に、私の頬を撫で優しく笑った
「っ////……あ、あのっ!私達って事は、他にも式神がいるのですかっ?」
私は恥ずかしくなって、慌て話しを変えた
『えぇ、あと二人おりますよ』
「え、まさか……」
私は二人と聞いて先程の双子ちゃん達を見た
『いえ、彼等は違いますよ。……幸、福、自己紹介もしてなかったのですね……?』
「「ぎくっ!!」」
ユ鬼乃さんは先程より低い声で言い、顔は笑っているのに怖い
『あれ程椿様に無礼の無い様にしろと言ったのに……』
「ご、ごめんってばっ!」
「今からするよっ!」
双子ちゃん達は真っ青になって慌てて自己紹介を始めた
「私は妖名"座敷童子"(ざしきわらし)。双子の姉、幸(サチ)よっ!」
「僕は弟の福(フク)です!」
「えっ、座敷童子っ!?見たら幸せになれるって言う!?」
よしっ!これで私も幸せに……
「ああ、あれは伝説だよ~」
「へ?」
「あれは私達が家に住まわせてくれたお礼に、幸せを呼んであげてるだけなんだからっ!」
「だから見ただけじゃ別に何にもなんないよ~」
「なーんだ……」
私がガッカリしていると幸ちゃんが
「何ガッカリしてんのよっ!私達これから椿の家に住むんだから、ちゃんとお礼するわよっ!」
「えっ!?私の家に住むのっ!?」
「これから24時間椿をお守りするんだから、一緒に住むのは当たり前だよ~」
「いや、でも私の親が駄目って言うと思うよ……?」
私の両親がこんな話をしても、信じてはくれないだろうし
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