第一章 再会

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『それは大丈夫です。もう手は打ちました』 「ふぇ?」 私が首を傾げると同時に携帯が鳴った 「あ、お母さんからだ。ちょっと失礼します」 ピッ ーもしもし?椿?ー 「お母さん?なぁに?」 ー実はさっきお父さんから連絡があって、急に海外に行く事になっちゃったのよー 「えぇっ!!」 ーお母さんも一緒に海外行くからお留守番よろしくね?ー 「ちょっと待って!何で急に海外っ!?」 ー何かお父さんが会社の仕事で世界一周する事になったのよー 「そんな!」 ーあと、一人でお留守番は心細いだろうと思って、親戚の「ユ鬼乃君」呼んで来てもらったから仲良くしてねー 「……は?」 今お母さんは何て言った? 親戚のユ鬼乃君? 誰?親戚のユ鬼乃君って? え?ユ鬼乃? 「お母さん、今誰って言った?」 ーだ~か~ら~親戚のユ鬼乃君だってば。あんた昔よく遊んでもらったでしょ?ー そんな記憶これっぽっちも無いのですが!? ーあっ、お母さんもう行かないといけないから、くれぐれもユ鬼乃君に迷惑かけないようにね!じゃあねっー 「えぇっ!ちょっ、お母さんっ!?」 そのまま電話は無情にも切れてしまった 「…………」
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