プロローグ

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「なんか‥すごいです」 「お、うちの事務所の子たち知ってるんだ?」 「はい、その雑誌もよく買いますし、志保ちゃん好きです」 ちょっと話せるようになってきた。 自分の知っている話が出てきて、安心したのかもしれない。 「おー、それはうれしいな。じゃあ、こういうお仕事やってみたいなって思ったこととかは?」 「それは‥ないです。今日だって原宿に来たのは、こっちに住んでる従兄に会いに来ただけですし‥実家が北海道なので、モデルなんてお話は夢みたいです」 「へー!君北海道出身なんだ。どうりで肌が真っ白でつるつるなわけだ」 「あ‥ありがとうございます」 初めて言われたことだったので、どう答えるべきか戸惑った。 とりあえずお礼を言うが、また顔が熱くなるのがわかる。
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