10人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
僕はレンズの割れた眼鏡を拾った。
正しくは割られたと言うべきだろうか。
これでもう何回目だろ――?
もう悲しみに浸る程の余裕は
僕には残っていなかった。
残っているのは蓄積されるだけで
一向に解消されないストレスだけ。
「おーい!安達~!」
またあいつらが僕を呼んでいる。
なんであいつらには
罪悪感というものがないのだろう?
こんな酷い仕打ちをしておいて
尚、僕を傷つけようとしてくる。
こんなことを日々の楽しみにしているなんて、悪趣味にも程がある。
最初のコメントを投稿しよう!