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「困りますですよぉ、エリス少尉。
任務に関する書類を、そこらにポ~ンと放置されては…。
ですよねぇ、ルカくぅん?」
「あ…あの…フレデリカさん?
そのですね…ボク達はこれからブリーフィングなので…
えっと…なんだか近くないですか…?」
エリス少尉の忘れ物を届け、そのままちゃっかりルカの隣に腰を下ろす茶髪のおさげメガネ。
彼女は…。
「リカッ!アンタは情報局の所属でしょうがッ!!!
部外者は用が済んだらさっさと出てけッ!!!」
「ひゃぁんっ!?」
レオナにブリーフィングルームから、蹴り出されたこの彼女。
「うぬぬ!おのれぇ~っ!
やっとあの白髪ヤローが居なくなって、せいせいしたと思ったのに…。
今度はレオナが邪魔してくれやがりますとは…」
お尻をさすりながら去っていくフレデリカはこの小隊のメンバーでは無いので、別に詳しい紹介の必要は無いだろう。
そう、レオナ達の小隊のメンバーはこれにて全員。
これが正式名称ーー【ラグナシア軍 第13特殊遊撃部隊 シュナイゼ小隊】
周囲からは…。
『はみ出し者の混ぜ合わせ小隊』
『問題児共の終着部隊』
『厄介者の詰め合わせ軍団フルセット』
通称ーー【キメラ小隊】
と呼ばれる個性豊かな…。
むしろ個性が豊か過ぎちゃって、他の部隊から放り出された哀れな落ちこぼれ集団である。
え…?何人か足りないじゃないかって?
あぁ、それは…。
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