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「撃て!撃てぇっ!」
ダララッ!
「侵入者を始末しろっ!」
パララッ!!
「なぁ…でもカワイコちゃんは勿体なくねっ!?」
パスン…パスン…。
「「「当然、生け捕りっ!!!」」」
ズガガガガガガガガガガガッ!!!
「お前らってヤツぁ……。
そんなお前らが大好きだぁぁぁぁぁぁっ!!!
じゃオレ、あのぺったんこちゃん予約ね」
バキュンッ!ドキュンッ!!ズキュンッ!!!
こうして、人数で勝るテロリスト達の一糸乱れぬ集中砲火にさらされるレオナたちキメラ小隊。
ー。
ーー。
ーーー十数分後。
「さっきのヤツ、ドコに隠れたぁッ!!!
出て来いッ!ダレがぺったんこちゃんだぁぁぁぁぁッ!!!!」
鬼気迫る形相で無慈悲に引き金を引く、その御姿は獅子奮迅、一騎当千、まさに鬼神の如く!!!
…なレオナの対戦車ライフルがバカスカ乱射さられた後に、その場に立っているのはキメラ小隊の隊員だけだった…。
「ドコだぁッ!あたしに相手して欲しいんでしょッ!?だったら出て来いッ!!!
悪かったわねッ!どうせ、あたしはアリアやエリス隊長みたいじゃないわよッ!!!
それでッ!?あたしがちっこいからって、世間に迷惑をかけるテロリストに迷惑でもかけ…」
「レ…レオナちゃ~ん?
わたし、そろそろ…落ち着いて欲しいなぁ」
「あ…あぁ、私も同意見だ…。
ほ…ほら…敵兵はもう全滅してしまったんだし、そろそろ物騒なモノはしまって…」
今なお、獲物を追い求めるように徘徊するレオナに恐る恐る声をかけるアリアとエリス少尉だったが…。
「……敵?(ギロリ)」
「わ…わたしたちは違うよっ!?
で…でも…たしかにまだ敵さんが隠れているかも知れないね~っ?」
「そ…そうだなっ!
油断して気を抜くのは良くないからな!
うん…そうだとも…」
その鬼のような形相にそれ以上はなにも言えなかった…。
ちなみに…。
もっと正確に言うならば…。
レオナが睨んだのはアリアとエリス少尉ではなく、正確にはその胸元だった…。
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