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さて、レオナが落ち着いた頃合いを見計らって、敵アジトに侵入したキメラ小隊の御一行。
ズガァァンッ!!!
「だぁ~はっはっはッ!!!
どうよッ!俺たちのチームワークはよッ!!!」
「いや…先行しすぎですよ、アランさん…。
援護しようとすると、射線上に入ってくるし…
爆煙で照準もつけられないですし…」
アランのグレネードランチャーで、アジト内に残っていた敵兵を蹴散らし突き進む。
「し…仕方ないんだ…。
既に敵兵に発見されてしまっているんだから…。
ここは強行突破しかないんだ…。
うん…そうなんだ…」
既にエリス少尉の立案した潜入メインの作戦は、ヤツらの頭には無いらしい。
「コイツら、なんだんだっ!?」
「侵入者っていうか、侵略者じゃねぇかっ!?」
「やべぇっ!?逃げ…ぎゃぁぁぁぁっ!!?」
敵アジトに響く、無情な爆音と気の毒な阿鼻叫喚…。
「は~い、ちょっと染みますよ~っ?
ガマンして、ジッとしててくださいね~っ?
もう悪いコトしちゃダメですからね~っ?」
そして、レオナとアランに吹っ飛ばされた哀れなテロリスト共を治療していくアリア。
「……は…はい!
オレ、罪を償っていい子になりますっ!!!」
そのまさに天使と見紛うばかりの慈愛と、愛くるしい笑顔に敵兵は次々を心を入れ替え、戦意を喪失していく。
突然、ワケもわからないまま問答無用に吹っ飛ばされた彼らにとっては、アリアの笑顔はまさにアメとムチのアメだったらしい。
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