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こうして、敵アジトに侵入したキメラ小隊は、何はともあれほとんど大部分の制圧に成功。
「エリス隊長、ハッキング成功しましたっ!
目標の研究データはこの施設の最下層…地下五階です。
ルートは……この先の中央エントランスを抜けた更にその先…。
直通エレベーターからしか行けませんね」
「ご苦労、アストラム隊員。
では、各員!まずは中央エントランスに向かう!
大部分を制圧したとはいえ…」
目標の位置を確認したキメラ小隊は、エリス少尉の指示に従い、一丸となって…。
「よしッ!行くわよッ!アンタたちッ!!!
でも、油断厳禁なんだからねッ!?」
「りょ~うかいでアリマスっ!!!」
「おっしゃあッ!気合入れていくぜッ!!!」
「あぁっ!?
皆さん、待ってくださいよ~っ!?」
先頭を切って突っ走るレオナに率いられ、隊員達はズンズンと敵アジト内を突き進んでいった…。
「うぅ…リスレクトはどうやって、彼女達をまとめてたんだ…?
リスレクト…キミは今頃、どこで、なにをしているんだ…?」
ひとり取り残されたエリス少尉の呟きに応えるモノはその場に誰一人として居なかった…。
いや…。
そんなキメラ小隊のド派手な活躍を、影からこっそり覗き見ていたモノがひとり…。
『こちらロリぶるま~っ!
えっとさ…みんな、そっちに行ったよ~っ!
準備はオーケー?ど~ぞっ!』
何者かに事細かに状況を報告していた…。
『はぁ!?なんだソレ?』
『コードネームじゃんっ!?
もうっ!ノリ悪いなぁっ!』
『バカなこと言ってないでさっさと戻れ、以上っ!!!』
『はいは~いっ!!!』
そうして、報告を済ませた黒い影は俊敏な動きでその場から姿を消した…。
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