Mission!!!

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「やれやれ、ほんとうるさいヤツだ…。 おれは今、とても忙し…」 ズガンッ!!! 「……はい?」 突如、響いた轟音と共にリスレクト閣下の手にするビデオカメラが粉々に砕け散った…。 「うぉいっ!?くらぁぁぁっ!? ドコのドイツじゃぁぁぁぁぁっ!? なんつう勿体無いことをしくさりやがるっ!!?」 「アニキ!アニキっ! ダメだよ、キャラ変わっちゃってるよ?」 「はっ!いかん、いかん…。 つい取り乱して…」 そうして、落ち着きを取り戻した閣下の目前を…。 「…せっかくのお楽しみを邪魔しやがって…! …んな、クズはマジフルボッコだ、コラ…!!!」 中指をビシッと立てたメイド少女がつかつかと横切って行った。 「なぁ、シャロ? さっきのおれもあんなカンジだったのか?」 「うん、大体あんなカンジ」 「……そうか、あんなカンジか」 閣下とシャロの生暖かい視線に見守られ、リーゼの歩み寄って行くその先…。 この中央エントランスの壁にポッカリと拳大の穴が口を開けていた。 そして…。 ズカンッ!!!ドガンッ!!!バカァンッ!!! 再度、響き渡る轟音と共に、壁の穴が見る見るその数を増してゆき…。 「…はっ!?き…緊急回避…!!! …いけません…わたしとしたことが、つい取り乱してしまいました…てへっ…」 我に返って床に伏せるリーゼの頭上を、通過した流れ弾が…。 「ッ!?ワイヤーが…切れたッ!? よぉしッ!これであのバカに正義の鉄槌を下せるッ!!!」 捕らえられた血に飢えた猛獣とキメラ小隊の隊員たちを解放してしまった…。
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