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「ぷっ!あははっ!
このバカの国って…ぶはははっ!!!
ったく、いつの間にそんなおもしれぇコト始めてやがったんだよ?」
「けっ、いいか!?よく聞け、バカ師匠っ!
我が国の国民の資格は…『おれに優しいコト』だっ!!!
厳選なる審査の結果…あんたは入国資格ナシっ!!!
絶対に我が配下に加えてやらんっ!!!」
そう、たしかに師匠を配下に加えれば、戦力としてはこの上なく心強い。
だが!リスレクト閣下の親愛なる民となる資格は…彼女にはカケラも無いのだ!
「ちげぇよ、バカ。
オレも国を滅ぼしたコトはねぇなと思ってよ?」
「おぉぅ…そうきやがったか…。
だがな!我が帝国は侵略行為には絶対に屈さんぞっ!?」
「なら、徹底抗戦がアンタのとるべき道よね?
そうでしょッ!?バカレクト閣下?」
師匠とレオナ、そしてアリアにアイリさんにまで取り囲まれ、我らが閣下がジリジリと壁際に追い詰められてゆく…。
「し…しかしながらだ!
外交で問題を穏便に解決しようという柔軟さも持ち合わせていたりするぞ?
争いはなにも生まないとか、閣下は身に染みてよく知ってるからね?」
「メンドくせぇ、却下だ」
「うっさいッ!大人しく滅びなさいッ!!!」
閣下の平和を望む尊い御心も、凶悪で極悪非道な侵略者達によって無残にも踏み躙られた…。
「おのれっ!この恨み忘れぬぞっ!!?
憶えておくがよいっ!!!
我を滅ぼしたところで、我が理想を継ぐ者が再び現れるっ!!!
必ずや第二、第三の…って、全部言わせろよぉぉぉぉぉっ!!?」
「あははっ!
この期に及んで、大した余裕じゃねぇかっ!?
おらおらおらぁっ!!!」
「アンタはもうしゃべんなッ!!!
黙って吹っ飛べぇぇぇぇぇぇッ!!!」
そうして、閣下の断末魔は銃声のコーラスに掻き消され、その御姿は銃弾の嵐が巻き起こす爆煙の向こうへと消えていった…。
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