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さて、様々な勢力と、いくつもの思惑が交差した今回の争奪戦。
各勢力がこの戦いで得たものは…!?
まずは、『真聖リスレクト帝国』の面々は…。
「アニキ、お昼ご飯出来たよ~っ!
今日の献立は、アニキの好きな肉じゃがだよっ!
ちゃんとたまねぎ抜いといたからねっ!」
「おっ!
気が利くな!えらいぞ、シャロ!」
「えへへ~っ♪でしょでしょっ!」
リスレクト閣下に頭を撫でられ、満面の笑みを浮かべるシャロ。
そんな彼女が抱える大皿には、閣下がパクって…オホンっ!!!
閣下が愛すべき民の為に、命がけで持ち帰ったじゃがいもで作った肉じゃがが盛り付けらている。
そして、この国(四畳半バストイレ別)の民の食事を支えるちゃぶ台の上には…。
ポテトサラダ、フライドポテト、じゃがバターetc.がところ狭しと並べられている。
そう、今日の料理は全てシャロが作ったものだ。
いつものへっぽこメイドはというと…。
「…お米、じゃがいも、にんじん、ごぼう…あとは軍用の缶詰めですか…。
…日持ちするもの選んできたのは良い判断です…
…これで当面は食料には困りませんね…」
閣下の持ち帰った戦利品をてきぱきと仕分けして、ラップに包んで冷蔵庫に収納している。
「リーゼ!
そんなの後にして、さっさと喰おうぜ!
せっかくシャロが作ったメシが冷めちまう」
「…そうですね…
…言っておきますが、シャロ…?
…わたしの採点は厳しいですよ…?」
「望むところだねっ!
ボクだって、家庭料理にはけっこう自信あるもんねっ!」
そうして、三人揃ってちゃぶ台を囲んで…。
「いただきま~すっ!」
「…いただきます…」
「は~いっ!おかわりもたくさんあるからねっ!」
和気あいあいとした食事が始まった。
本日も『真聖リスレクト帝国』は穏やかで、和やかで、そして平和であった。
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