第1話

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「ぜひ、麻里奈先輩と仲良くなりたいです!!」 あたしは迷わずそう言った。 王子様に興味なし!!! 「こちらこそ。沙優ちゃんよろしくね?」 麻里奈先輩の笑顔は、本当に綺麗。 憧れちゃいます。 「はいっ!!」 そんなやりとりをしていると、一気に受付が混みはじめた。 「たぶん、春真くんが登校し終わったんだね」 麻里奈先輩は、受付案内に押し寄せる新入生を見てそうつぶやいた。 「沙優ちゃん。お友達後ろで待ってるし、ここも今から混みそうだから、また会ったら話そうね」 そう言われて後ろを見ると、いつから待っていたのか優子が退屈そうに待っていた。 「じゃあ、また」 と、あたしは麻里奈先輩に頭を下げると優子のところへ行った。 -
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