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そんなある日、魚の宴会がありました。
いつものことではありますが、くじらは呼んでもらえませんでした。
それも、やはり大きな図体をこわがられてのことでした。
飲めや歌えの大騒ぎとなりました。
くじらはずっと遠くの方からそれをうらやましそうにながめながら、ぐるぐるとそのまわりを泳いでいました。
ひょっとすると、みんなは自分のことを呼ぶのを忘れたのかもしれない。
こうして泳いでいれば、そのうち誰かが気がついて声をかけてくれるかもしれない。
そうわずかに望みを抱いていたのかもしれません。
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