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今日はいつも愛飲の缶コーヒーを持参。 やっぱりこれだわ。 そう思いながら自分の部署につくと、いつもならいないはずの仕事仲間が、みんなそれぞれの席に着いている。 「え、遅刻!?」 私としたことが…。 そう思って腕時計に目をやろうとしたその時だった。 「雅さん、遅刻じゃないですよ。」 頭上からふってくる低い声。 「響くん。」 「今日他社から異動の方が来られるみたいで…しかも、イケメンらしいっす。」 私の部署は全員で六名。 彼はその中の一人。ちなみに男は彼だけ。 しかも180㎝以上もある長身に、黒髪短髪で顔もかなりのイケメン。 同僚や上司からは引っ張りだこ状態。 私は…と言うと、年下の時点でアウト。 そんな彼の口から"イケメン"の単語。 なんだか聞き慣れない。
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