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「紗英、おはよう。」 「おはよう、雅。」 同僚の紗英にいつもと変わらない挨拶。 彼女とは良い距離で、とても仲良くしている。 「雅~。彼とは最近どう?ちゃんと続いてる?」 パソコンから目を離し、私にキラキラとした表情で答えを求める。 「あー、昨日別れた。」 自分の席につき、朝買ってきた缶コーヒーを開ける。 カチャっと音が響く。 「また!?」 「うん。またフられた。」 平然、冷淡に一言。 そして一口含んだコーヒー。 あ、間違えた。これ無糖じゃん。 「あんた美人なのに…なんでそう、続かないの。」 性格だって悪くないのに、と呆れた表情で私を見つめている…と思う。 それにしても、コーヒー美味しくない。
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