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「んー…はい。これあげるよ。」 愛飲缶コーヒー。 朝、会社での一杯。大事な一杯。 でもここは、先輩らしく一応お詫び。 「マジっすか…!?」 目を輝かせる響くん。 一気にイケメンに戻る。 彼もかなりの甘党だから私の缶コーヒーは大好物。 「…実は今日に限って2缶。だから遠慮せずどうぞー。」 財布の小銭が二缶分しか入っていなかった。 だから今日はたまたま。 本当に、たまたま。 気付いた時には二缶購入してた。 私はどうやらピッタリが好きらしい。 「雅さんのコーヒー、ヤバいです!今日1日頑張れる!」 あぁ、単純だ。 そう呆れて紗英と顔を合わせて笑っていたら、上司の合図。 急いで席につく。
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