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「えー、本日から私達の部署に配属になりました、西藤 雅さんですが…。その…」
口ごもる上司。
どうしたんだろう?てゆうか名前が一緒だ。
「彼は本日遅刻するそうなので…皆さん申し訳ないのですが、お時間の方を少し…お願いします。」
呆れたような、申し訳ない顔をする。
逆にこっちが申し訳なくなるくらい。
周りの社員がほんの少し騒然とした。
上司を困らせて遅刻とは…。
かなりの強者だとみた。
「初日でそんな態度…肝が据わってんね。」
ボソッと紗英に言うと、驚いた様な顔をされた。
え、私変なこと言った?
紗英は苦笑して、自分のパソコンに視線を映した。
なになになに。
聞こうにも、聞けない空気に仕方なく私もパソコンに目を向けた。
数十分経って、上司が無言で部署をでる。
とうとう、来たか。
しばらくして、ドアを開けた上司が西藤 雅さんを招いた。
無造作なヘアー。
茶髪。だけど清潔感がある。
今で言うお兄系、とゆうのかな。
これは…かなりの好青年。
スーツがあまりにも似合いすぎて、私は思わず息を飲んだ。
いや、おそらくこの部署の女の子はみんな。
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