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興味津々な様子で瞳をキラキラさせて私に賛同を求められても凄く困るんですけど……。
中年おじさんがチワワみたいな瞳を見せるなんて、反則というかいろいろアウト……。
「駄目です人として!ああっ、そんな目したって駄目ですからね!」
何の前触れもなく、突然自分の生活の場に見知らぬおじさんがひょっこり顔をだしてきたら驚愕するでしょう!
えー、とか不満げな声をあげるおじさん。……お願いですからおじさんはおじさんらしくしててくださいよ。おじさんらしさはイマイチよく分からないけど。
「……売ってる側の人がそんな興味津々でどうするんですか」
「いやあ、話しには聞いていたんですがね。実際に見るのはこれが初めてなんですよ。
本当に隣の部屋と繋がっているのか、気になるじゃないですか!もしかしたら冗談かもしれませんよ!?」
お客に冗談噛ます理由が果てしなく不明ですよ。
断固反対な私を見て、おじさんは不服そうな顔の後でパッと電球がついたような感じでひらめき顔を作った。
おじさんだから例えも若干古い。
「分かりました!じゃあノックして入りましょう!
これで問題無いですよね!」
「入ること自体が大問題なんですけどね」
ノックしたら返ってくるかも?
それこそトイレじゃないですか。
「大丈夫です!バレなきゃ平気です!」
「不法侵入です!」
「入らなければいいんですね。
仕方ないですね、では覗けばいいんですね」
もうやだこの人!!
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