3・結局一番恐いのは人間

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「だから情報収集だよ。どの妖怪がどこを根城にしてるかとか色々知ってんでしょ?」 「まっ…まあね。」 「週1ペースで情報を持ってきてよ。それが裁き…ペナルティーだよ。」 せいぜい血眼で探してよ?と神影は繋げた。 「それでいいのん?」 狐鈴が恐る恐る尋ねると神影はヘラッと笑った。 「違反の度に殺していったら間に立ってる意味がないでしょ?俺が裁いたんだからそれでいいじゃないか。」 こうして、情報収集部隊ができたのだった。 あれから、サラリーマン達の記憶を消してから帰路についた。 「あ~終わったぁ。」 本来の姿からいつもの姿に戻った神影が背伸びをした。 「ねぇ神影、裁きはあれでよかったの?」 私の問い掛けに神影の足が止まった。 「誰もいなくなるのは悲しいことだよ。もう嫌なんだ…1人になるのは。」 神影は月しかない夜空を見つめた呟いた。 「でも、春姫は俺のそばにいてくれるよね?」 神影の大きな手が私の手を包んだ。 今の神影は、お母さんを探す迷子のように見える。 神影の過去を私は知らない。けど、神影が居場所をぬくもりを求めているのは分かる。 だから言ってあげるの 「そばにいてあげるよ。」 そばにいてあげる。だから、私から離れないで… ・
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