0・二人が出会った日

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「はっ?だって私と同い年くらいじゃん!」 驚く私を見て少年はまた笑った。 「キミのためにこの姿で来たんだ~」 「私の?」 少年は私に近付くとギュッと抱き締めた。 「俺はキミと契約したいんだ。」 「でも、おじさんが「あんなミソっかすの力で俺が満足するわけないじゃん。俺はキミの力を見てきたし、興味深い人間だと思った。」」 混乱していると少年は 「掴まっててね~…狼牙(ロウガ)!」 少年が唱えると、座敷牢の外側の壁がふっ飛んだ。 「っ!」 怖くてギュッと少年の服を掴んだ。 「大丈夫、俺が護るよ。」 「ッ!」 今までのヘラヘラしていた顔が真剣そうな顔になった。それに…護るなんて今まではお節介な言葉と思っていたのに… 何でそんな暖かい目で私を見るの? 私の目から溢れた涙は今まで感じた事のない感情も一緒に流れた。 「なら…護ってみせてよ!」 私の言葉に少年はニヤリと笑った。 「俺を誰だと思ってんの~?」 これが出会い。 ・
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