1・化けるなら心まで化けろ

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「ん…」 襖の隙間から朝日が射し込んできた。 眩しくて目を開け、起きよう…ん? あれ?体が動かない。金縛… 「……」 よく見れば私の腰には腕が巻き付いていた。さらに、背中にぬくもりが… 「神影(ミカゲ)ェェェ!!!」 私の布団に潜り込み、動きを封じたうえ、スヤスヤと眠りこく神影の胸板に後頭部で頭突きを食らわした。 「んぐぅ!?」 腕が緩むとすかさず布団から脱出! 清々しい朝はどこへ消えたのだろう… 1人嘆いていると神影が胸板をさすりながら起きた。 「イタタ…春姫(ハルキ)は照れ屋なんだから~」 あははと笑う神影に殺気を感じたが、朝は低血圧のため殺る気が起きない。 「毎度の事ながら嫌がらせ?」 ボサボサになった髪に指を通しながら神影を睨んだ。 「んー…愛ゆえかな?」 もう何も言うまい。 ・
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