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皆様初めまして、虎牙春姫(コガハルキ)です。
神影のあんちきしょーなおはようコールにぶつくさ文句を言いながら、ただ今朝食を作っております。
「春姫~お皿持ってきたよ~」
190くらいの男がにへらと笑いながら走って来た。
「ありがと、座ってていいよ。」
はいよ~と台所から消える神影。出ていく時のゴンッは頭をぶつけた音だろう…
「てか、神影って“ご飯いらない”はずだよね?」
朝食をお盆に乗せてリビングへ行くと神影がドアを開けてくれた。
「お腹ペコペコだよ~」
(神影が大型犬に見える…)
そして、2人だけの朝食を食べた。
私が住むのはこじんまりとしたアパートの一室。
日当たりが良く、大家さんが優しくて気に入っている場所。
味噌汁すすっていた神影の手が止まり、アホ毛がピコンと揺れた。
「暴れてるね…ジバき足りなかったか…」
ククッと楽しそうに笑う神影。
「どこの奴?」
「楠(クスノキ)沢森林公園。」
それだけ分かれば見当はつく。
黒が支配する夜に私は神影と“仕事”に出掛けた。
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