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この猫は、数年前から何時も近所の同じ場所に夕方になると現れ、道路の方をじっと見つめています
きっと毎日、飼い主さんを待っているのだろう
こんな愛しことをしてくれるにゃんこが居て、飼い主さんが羨ましいな、帰りが遅い時はお互いに心配なんだろうなって思っていました
先日も、いつもの時間帯に
にゃんこは居ました
私が傍でしゃがむと、にゃんこはいつものように、にゃんにゃん言いながら私に擦り寄ってくれます
しばらくにゃんこを触っていたら、近くに居たおじさんが話しかけてきました
「もうおばあさんなんだよね お腹を見せるのは気を許してるんだよ この猫は前にそこの家で飼われてたけど、新しく犬を2匹飼ったから、この猫は追い出されちゃったんだよね だから、いつも道に座って家の方を見てるんだよ 目やにが凄いけど、ちゃんと掃除してくれる人も居るし、自治体で世話してるんだよ あそこにあるダンボールが寝床なんだよ」
おじさんは、そう教えてくれました
私は、このにゃんこに待ってて貰える飼い主さんが羨ましいなんて、呑気な事を考えていました
だけど実際は、待っていても来ない飼い主さんを待っていたんて
人間の勝手さに涙が止まらなくなりました
でも、このにゃんこは近所の方達が可愛がって大切にし、にゃんこも私や皆さんを癒してくれています
犬と暮らしていたらストレスが溜まるかも知れない、可愛がってくれる人がたくさん居る今の方が幸せかも知れない
でも、にゃんこはどんなに今が幸せだっとしても
寂しいから、じっと道に座って待っているのかも知れませんね
動物は人間を癒してくれる存在で、一緒に居てくれる事に感謝しなくてはならない存在だと思います
にゃんこの生い立ちを知ったのは「小さな背中 大きな存在」を描いた後だったので
とても複雑な気持ちになりました
ですが、この絵はたくさんの人に気に入って頂けたので、この絵を好いてくださる方達にも
この事を知って頂けたら良いなと思います
世界には、もっと人間に酷い事をされた動物達が星の数程居ます
その数の増幅が少しでも減少することを願います
願うことしかできないのが、悔しいですが・・・
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