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それから数日後の気色悪いほど天気がいい日。
僕の体調が良くても有賀さんは「散歩に行こう」とは、言わなかった。
僕を担当する看護婦はもうすぐ有賀さんから知らない人に変わるだろう。
重たい足を動かしてベッドの中から出た。
どんな人でも簡単に開けられるようにとできたドアは僕にとっては大きな鉄の塊にしか見えない。
けどそれは只の幻覚でしかないため現実ではすんなりとドアを開けることが出来た。
壁も床も天井も何処もかしこも白く出来たものは僕にプレッシャーを与え圧迫させた。
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