兄と叔父

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「奈緒、今日は色々あって疲れただろ? もう遅いし、寝ると良いよ。部屋の準備は出来ているらしいから」 お兄ちゃんはそう言いながら、リビングの唯一の出入口のドアに視線を向ける。 「うん……」 疲れた…… 確かに疲れて身体はクタクタでダルダルだよ。 さっきまでは眠くて、眠くて仕方がなかった。 でも今は何か目が冴えちゃったというか、頭がクリアになりすぎちゃったというか、何故か全然眠くない。 「お兄ちゃんは明日も此処にいる?」 「あぁ、いるよ」 「本当? 平日なのに?」 「あぁ、会社は休みを貰っている。だから訊きたい事があったら、明日聞くから寝ろ。な?」
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