3463人が本棚に入れています
本棚に追加
/2084ページ
「奈緒、今日は色々あって疲れただろ? もう遅いし、寝ると良いよ。部屋の準備は出来ているらしいから」
お兄ちゃんはそう言いながら、リビングの唯一の出入口のドアに視線を向ける。
「うん……」
疲れた…… 確かに疲れて身体はクタクタでダルダルだよ。
さっきまでは眠くて、眠くて仕方がなかった。
でも今は何か目が冴えちゃったというか、頭がクリアになりすぎちゃったというか、何故か全然眠くない。
「お兄ちゃんは明日も此処にいる?」
「あぁ、いるよ」
「本当? 平日なのに?」
「あぁ、会社は休みを貰っている。だから訊きたい事があったら、明日聞くから寝ろ。な?」
最初のコメントを投稿しよう!