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お兄ちゃんは私の頭をポンポンと軽く叩くと微笑んだ。
「うん……」
でも、眠れるかな? 眠くないもんなぁ……
「奈緒、これを飲んでから寝ると良いですよ」
と、イチ君は私にマグカップを差し出した。
「あ、ホットミルク…… ありがとう、イチ君」
ニコリと微笑んだイチ君は、ホットミルクを啜る私の隣に腰かけた。
え? 何でまた横に座るの?
んー、まっ、いっか。気にしないでホットミルクを飲もう~。
んー、美味しっ。
「奈緒」
「ん?」
「もうすぐ美緒さんと奈智の命日なのですが、一緒にお墓参りに行きませんか?」
え…… 命日。
うーん…… そうだね。
「うん、わかった。行く」
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