蒼の憂鬱 ②

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俺は忍の声に、行く手を阻まれる。 何なんだ? 俺は奈緒に用があるんだ。早くしないと帰ってしまうじゃないか。 「俺は奈緒に用があるんだけど?」 「今は藍沢には会うな。いや、暫く会えない」 「は?」 何言ってるんだ? 「ってか、暫く凛子の好きなようにさせてやってくれ。いや…… した方が良いぞ」 「は?」 藤ノ宮が俺の事を気に入らないのは、普段からわかっているけど…… だからって、 奈緒を俺に会わせないなんて、そんな嫌がらせ! 納得する筈がないだろ! 俺は眉間に皺を寄せながら、「何で?」と忍に訊ねる。
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