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何言ってんのこいつ。
「最初から俺に手伝わせるつもりだったんですか?」
「そっ!」
「当然だ」とばかりに、満面な笑顔で返す山田2号。
「じょう……」
冗談じゃない。自分の仕事は、自分でやるべきだ。
だが俺の抗議の声は、山田2号を呼び出す放送の声に遮られた。
「悪いね、烏丸君。ちょっと行ってくるからお願いな」
と、山田2号は俺を残して数学科準備室から出ていく。
「何なんだよ……」
断りそびれたじゃないか……
俺は仕方なしに、答案用紙の採点作業に集中した。
10分ほどすると、紙の束と缶コーヒーを抱えた山田2号が戻ってきた。
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