蒼の憂鬱 ②

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「はい、お礼」 「ありがとうござ……」 「それと、コレもよろしく」 山田2号は、缶コーヒーの横に紙の束を置く。どうやら追加の答案用紙らしい。 「………… 先生、コレは3年生の分ですよ。俺が見ても大丈夫なんですか?」 てか、何で3年生の分まで…… ん? コレは…… 「コレ。山田先生の担当クラスのではないですよね?」 「ハハハ、バレた? そうだよ。タップリ時間をかけて、ゆっく~りやってくれて良いからね。終わるまで帰さないよ~」 は? 終わるまで帰さないのはわかるけど、時間をかけてって…… 可笑しい…… それって…… 俺を足止めしている? こいつが、何故俺を?
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